ライブでも時々お話しますが、ぼくが愛用しているイエローグリーンのギターは1930年代につくられたNational社のTriolianです。見た目では分かりづらいかも知れませんがボディの材質は鉄です。重いので大変ですが、その独特のサウンドは他では得られないものです。
Nationalのギターは音を大きくする為に特殊な構造になっていてボディの中にリゾネーターと呼ばれるアルミ製のコーンが入っています。
当時、ハワイアン、ジャズ、ブルースなどの演奏者はこぞってNationalを使いましたが、エレクトリック・ギターが発明されるとその需要は減り、40年代初頭にあえなく倒産してしまいます。
しかし80年代になり、忘れ去られてしまっていたNationalが突如として復活します。
復活させた人物はドナルド・ヤングとマクレガー・ゲインズの二人。
Dobro社で働いていた二人は修理で持ち込まれるNationalギターに興味を持ち復刻しようと思ったのだそうだ。
そんなドナルド・ヤングさんがこの度来日されお会いできることになりました。
日本人のプレーヤーとしての意見を聞かせて欲しいとのことで、現在生産されているNationalについての要望をたくさんお話して来ました。
ぼくのTriolianをチェックするドンさん。
後ろに見えるDelphiと共にグッド・コンディションとのお墨付き。
ドンさんはとても紳士的。
楽器のメンテナンス方法や色々と興味深いお話を聞くことが出来ました。
いつか工房を訪ねてギターをオーダーしたいものです。