2008年12月29日月曜日

2008年度のライブ終了

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offBEATライブにお越し下さったみなさまありがとうございました。
昨日は機材搬入の為に車で向かったのですが途中大渋滞に巻き込まれてしまいました。
危うく開始時間に間に合わないところでしたが奇跡的に環七の手前ですっと渋滞が消え無事にたどり着くことができました。
日野から下北沢まで二時間! 疲れた……。



ぼくは久しぶりにベースの松枝氏と二人だったので最近演ってなかった曲などを中心に。
今年一年良く歌っていた曲もエフェクターを使っていつもよりハードに演りました。
藤井貴子とのステージは今年一年の総まとめと来年に向けての新しい試みなど。





マウンテン・ダルシマーを制作したことが切っ掛けで、ぼくと藤井の二人は今年一年の間にたくさんのアパラチア音楽や英国トラッドの資料を手に入れました。
ぼくはメイベル・カーターのギター奏法を基礎から勉強し直したり、オート・ハープも熱心に練習していますし、藤井はダルシマーの練習はもちろんのこと、無伴奏バラッドの歌唱を研究したりしています。
昨夜もその成果をちょこっとだけお披露目しました。
画像はカーター・ファミリーの「Wildwood Flower」を演奏しているところ。
渡さん聴いててくれたかな?



先日のかけこみ亭に続いて昨夜もオールドタイム・ミュージックを演奏されているというフィドルとギター奏者の方がダルシマー目当てにお越し下さいました。

しばらくライブ活動を休止しているというミュージシャン友達が来てくれていて、ぼくらの演奏を聴いてまたやる気になったと言ってくれました。よかった!



2008年度のライブはすべて終了しました。
今年一年応援ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします!



2008年12月23日火曜日

『かけこみ亭にて』 第三夜 終了

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『かけこみ亭にて』 第三夜にお越し頂いたみなさまありがとうございました。
ぼくは久しぶりにバンドで演りました。エレキギターを弾きましたよ。



081222_2『かけこみ亭にて』 第三夜、トップバッターはハニワニバイシクル
ハニワニとは昨年7月以来の共演。
ギター、ボーカルのミチヲさんは、時々ぼくのバックでもギターを弾いてくれています。
ベーシストが加入してからのライブは初めて見させて貰いましたが、とてもかっこ良くて良かったです。
3ピースになったことでミチヲさんのやりたいことが明確になったように思いました。


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2番手は藤井貴子
いつものようにぼくもサポートで参加。
今回は特別にバンドでも数曲やってみました。
このように盛りだくさんのステージだったのでダルシマー演奏が一曲だけになってしまいましたが、ご自分でダルシマーを作ったことがあるという方がダルシマー奏者が出演すると聞きつけて来て下さいました。
今年はダルシマーのおかげで色んなことが広がった一年だったなあ。


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トリはあおやぎとしひろバンド。
メンバーはベースに松枝秀生、ドラムに柿沼朋音、ギターに大沼ミチヲ、アコーディオンにくみこ。
今年一年は弾き語りばかり演って来たので、久しぶりのバンド演奏を楽しみにしていました。


リゾネーター・ギターで弾き語りを続けて来たことはバンドで演奏するときにも生きているようで、以前よりノリが大きくなったように思います。
長い間ステージでエレキ・ギターを弾くことを躊躇していたのですが、リゾネーター・ギターで色々と実験をしているときにふと閃いたことがあり、エレクトリックでやって見ようと思えたのです。
これもリゾネーターでやって来たおかげ! ひとつ吹っ切れた感じがしています。


さて! 今週土曜日は今年最後のライブ!(詳細はコチラ
藤井貴子とは最近一緒に取り組んでいることを少しお披露目しようと思っています。
来年にはもっと広がって行くでしょう。
ぼくは久しぶりにベースの松枝秀生さんと二人で演奏します。
こちらも初披露が……!
たくさんのご来場をお待ちしております!


2008年12月19日金曜日

Lord Bateman



記事をほぼ書き終わったところで操作ミスしてしまって全部記事が消えてしまった……。
気を取り直して書き直します。





ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ(以下NLCR)初期のメンバーのトム・ペイリーが脱退後に結成した"Old Reliable String Band" (試聴:iTunes Storeへリンクします。以下同様)のレコードを手に入れました。

B面5曲目にメンバーのロイ・バークレーのギター弾き語りで「Lord Bateman」という歌が収録されています。
Young Beichanという別名でも知られるこの曲のルーツはスコットランドのバラッド。
ちなみにチャイルド・バラッドの53番です。





英国生まれの若きベイトマンは、船に乗りあちこちを旅してまわっていました。
ある日フランスの(アパラチア地方ではトルコ)王によって投獄されますが、王の娘(ソフィア、イザベルなど)に助けられ、ベイトマンは娘との結婚を約束し立ち去ります。
しかし、いつまでたってもベイトマンは戻って来ませんでした。
ベイトマンが別の女性と結婚することを聞いた娘は、彼の元へと旅立ちます。
そして…。

色んなバリエーションがありますが、大体の内容はこんな風。



現存する最古の録音は1908年オーストラリアのピアノ奏者で作曲家のパーシー・グレインジャーによって収録されました。
歌い手の異なるものが2つあるそうですがそのうちのひとつジョゼフ・テイラーが歌ったものは、コンピレーションCD「Hidden English」(試聴)で聴くことができます。
ノルウェーの作曲家グリーグの作曲法に影響されたパーシーは、エジソンの蝋管蓄音機を用いてイギリス各地の民謡を収集し、譜面に残しました。



その後もLord Batemanは歌い継がれ、英国のイワン・マッコールやA.L.ロイド、米国ではジーン・リッチーやポール・クレイトンなどによって録音されました。他にはニック・ジョーンズ(聴いてみたい!)やジューン・テイバーなども。



本来バラッドというものは口承伝承なので当たり前と言えば当たり前なのですが、ぼくが聴くことのできた幾つかのバージョンはそれぞれに歌詞もメロディも異なります。
ジョゼフ・テイラー、イワン・マッコール、ジーン・リッチーらのバージョンは無伴奏で民謡音階とでも言うべき独自の旋法を用いて歌われています。
パーシー・グレインジャーと同時代の研究家セシル・シャープがアパラチアで記録したある曲なんて21種類ものバリエーションが存在するらしい。



NLCRも1966年にリリースした "Remembrance of Things to Come"(試聴) というアルバムにLord Batemanを収録しています。
ライナーノーツによると、NLCRもロイ・バークレーも、国会図書館のため1943年2月12日にテネシー州ハロゲイトにてプリーズ(Pleaz)・モブレーというバラッド歌手によって録音されたものをソースとしているらしいのですが、NLCRバージョンはマイクのマンドリンとトレイシーのギター伴奏で歌われていてリズムも軽快で、ロイ・バークレーのギター弾き語りバージョンとはずいぶん印象が違います。



ケンタッキー州マンチェスター生まれのモブレーのバージョンはギターの弾き語りのようなのですが残念ながら音源を見つけることができなかった。
かつて国会図書館から発売されていたレコード "Anglo-American Songs & Ballads" (AFS L12)に収録されていて、オーダーすればCDが購入できるらしいのでどうにかして聴いてみたいところです。



と長々書いて来ましたが実はここまでは前フリ。
以下に続く……。




高田渡さんの「すかんぽ」という歌があります。
ぼくも二年前くらいから良く歌わせてもらっていますが、どうも渡さんロイ・バークレーが歌うのを参考にしたようなのです。
ギターのリズムも、歌のメロディのフレージングもドンズバでした。


「すかんぽ」の歌詞はドイツの詩人リンゲルナッツの手によるもので、植物のすかんぽを擬人化し、その人生に思いを馳せるといったような歌です。

何年前だったかな、この詩が現地ではどのように受け入れられているのか、渡さんがドイツを訪ねるというテレビ番組がありました。
リンゲルナッツの詩は今でも若者にも愛読されていて、「すかんぽ」にメロディをつけて歌うバンドも紹介されていました。
ただドイツでは植物に感情をもたせるなんていう発想は滑稽なことで、「すかんぽ」の詩はユーモアとして受け入れているのでした。
すかんぽの人生を哀れだと思い感傷的になってしまうのは日本人的な発想なのかも知れない。
その思いを歌にしてみたいと思うのが渡さんらしいのかな。


いずれにせよ元歌と渡さんが歌う「すかんぽ」に全く関連性はありません。
以前、長谷川集平さんは渡さんの歌についてこんな風に指摘していた。


渡さんはもとの歌の良さを日本語で伝えることを最初から放棄している。
結果的に、もと歌は素材に過ぎないような扱いに終わっている。


この集平さんの指摘にぼくも同意する。
いずれぼくなりの高田渡トリビュートを作りたいと思っていて、少しづつ資料を集めたりしながらその準備をしているのだけれど、渡さんのルーツを深く探ろうとすればするほど何度もそこにぶちあたってしまうことがあって残念に思う。

渡さんが拾い損ねていたものを丁寧に拾って行こうと思う。
そしていつかそれが形になればいいなと思っています。


2008年12月18日木曜日

火鉢



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今年の冬はこんなものを楽しんでいます。
実はすごく欲しいなあと思っている鉄瓶があるのですが、良いものはそれなりに値段が張るものでして……。
そんなわけで鉄瓶は少しづつお金を貯めて買うことにして、先に火鉢を手に入れました。



本来、火鉢は対で作られるものだったそうです。
火鉢には部屋全体を暖めるほどの能力はないのです。
手元を暖めるために、ひとつはお客さん用、ひとつは自分用。
それでも遠赤外線効果か、そばにいると顔が熱いほどです。



早く鉄瓶で湯を沸かして、旨い珈琲を飲みたいなあ。



2008年12月5日金曜日

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天気が良かったのでひとつ手前の駅で下車して、多摩川の土手を歩いて帰宅。
土手の上からiPhoneのカメラで撮影。



ぼくのiPhoneはカメラ関係のアプリケーションだらけになってしまった。
上の写真はToyCamera(クリックするとiTunesが立ち上がります)で撮影。
ToyCameraはトイカメラ風にフィルターをかけてくれるというアプリ。



音楽関係のアプリはいまいちかな。
ギターチューナーなんかは使い勝手が悪くて実用的ではなかった。
音質は悪くてもいいから、簡易MTRみたいなのが出るといいなあ。



Alice and Mike



意外に思う人もいるかも知れないが、普段は全くと言っていいほど酒を飲まない。
ぼくが飲むのは人と会うときだけで、この時とばかりしこたま飲む。
でもコーヒーは欠かせない。一日に何杯も飲む。



コーヒー豆を切らしてしまったので買いに行った。
最近気に入ったコーヒー豆を見つけたのだ。
その豆を売ってるお店は都内に数店舗しかない。
もちろんうちの近所にはないので電車に乗って買いに行く。
お目当てのコーヒー豆とインフルエンザの予防に良いと薦められたマリーゴールドのハーブティを購入。





コーヒー屋の帰り道、以前立ち寄ったことのある中古レコード屋が近くにあったことを思い出して行ってみた。
ちょっと珍しいMike Seegerのレコードを発見。
Strange Creek SingersのメンバーでもあるAlice Gerrardとのデュオ・アルバム。
Alice Gerrardは60年代にHazel Dickens & Alice Gerrardという女性ブルーグラス・デュオで活躍した人。
カットアウト盤だったのとセール中だったこともあり格安でゲット!

帰宅してからこのレコードについて検索してみると、ちょうど先月CD化されたとこだった。
オリジナル盤の14曲に、日本でのライブ音源や未発表音源をプラスした全27曲。



2008年12月1日月曜日

待降節

カトリックの暦は待降節に入りました。
カトリックの家庭ではクリスマスの飾り付けを始めます。



以前に栗のイガだらけの道の写真を掲載しましたが、今は落ち葉でフカフカ。
今朝通ってみると、蜘蛛の巣に落ち葉が引っかかっていて、遠くから見ると空中に浮かんでいるみたいだった。
虫食いのあとがちょうど十字に見えて可笑しかったので撮影してみました。



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どうでしょう? 十字に見える?



先週咲いてたりんどうを楽しみにしていたのに誰がが摘んでしまったみたいだ。
あそこに一株しかなかったのになぁ。
来年も芽を出してくれるだろうか?