2008年6月26日木曜日

7月のライブ情報

7月19日はoff BEATでの定例ライブ。
今回はゲストにA Drop of Good Beerをお迎えします。
A Drop of Good Beerはイングランドのトラッド・ミュージックを演奏するバンド。
アコーディオン奏者のCOCOさんとは短い間でしたが一緒に演奏したことがあります。
もう一人のアコーディオン奏者の米山永一さんはポンキッキのガチャピン、ムックのキャラクター・デザインでも知られるグラフィックデザイナー。
お二人ともトラッド音楽ファンなら知らない人はいないという方々!
めったにない組み合わせのライブだと思います。ぞうぞお越し下さい!



7/19(土)下北沢「off BEAT
PHONE:03(3468)7553 7:00pm〜   
ライブ・チャージ:1500円 (+要オーダー)



共演:A Drop of Good Beer, 藤井貴子



Seeing Things



Jakob Dylanの新しいアルバム「Seeing Things」が良いです。
プロデュースはJohnny Cashのアメリカンシリーズでもお馴染みのRick Rubin!



もうすぐ予約しておいたRy Cooderの新譜も届くだろうし楽しみ!



2008年6月18日水曜日

風前の灯火?

昨日知った驚愕の事実!
以下は2003年5月10日のたわごとからの転載である。



………………………………………………………………



「なくなっては困る」





456_3
画像はオープンリールと呼ばれるアナログ・テープとDATと呼ばれるデジタル・テープ。どちらも現役でレコーディングでは使われているものだけれどそれはあくまでプロ・レコーディングでの世界の話。一般的な電気店やオーディオ店ではまず見かける事はない。
とは言え現在のレコーディングはパソコンをベースとしたデジタル録音が主流で、アナログ録音はよっぽどこだわりを持ったエンジニアかミュージシャンしか使わなくなってきた。
我がYaging Studioではまだまだアナログ・オープンでのレコーディングがメインなのだ。しかしテープが中々手に入らないのですよ…。



普段は業務用のメディア等を扱ってる店から小売りして貰っているのだけれど、急に必要になったときにはどこにも売ってないのでとても困ることになる。かつては国内のメーカーでも生産していたのだが、現在アナログ・オープンのテープを生産しているメーカーはアメリカで1社とドイツで1社、どちらも一時は生産中止になりそうだったことがある。事業を縮小することでなんとか生産を続けているようだ。



………………………………………………………………





この時に書いたアメリカのメーカーというのはAMPEX社が事業を縮小して新たに始めたQUANTEGY社のことで、ドイツのメーカーはBASF社(AGFA)のこと。





昨日知り合った方が今でもオープンリール・デッキを愛用していると言うのでテープはどうしているのですかと尋ねるとアメリカのATRというブランドを教えて下さった。僕は初めて聞く名前。
帰宅してネットで検索してみると、なんと3M無き後、唯一のプロ御用達メーカーであったQUANTEGY社は磁気テープの生産を辞めてしまっていた。
僕自身も2006年の春頃からパソコン・ベースのレコーディングへと切り替えてしまったのでアナログ・テープの現状を知らなかったのです。



ATR社はAMPEXのレコーダーなどのメンテナンスしていた会社で、QUANTEGY社の機械を買い取って新たに磁気テープの工場を立ち上げたのだそうだ。
BASFもEMTEC社へと変遷を遂げたがすぐに経営難に陥り、現在はオランダ・フィリップス社のブランドRMGとして製造が続けられているらしい。
今やアナログ・テープなんて世界規模で見てもほとんど売れていないのでしょうからすごい事です。



それでもやはりアナログ・オープンの音というのは魅力的で、今年の初めに手に入れたAni DiFrancoが一人で8trのオープンリール・デッキを使って多重録音をしたというアルバム「Educated Guess」(2004年リリース)のサウンドがあまりにも素晴らしかったので、藤井貴子さんと次回のアルバムを作る時にはアナログ・オープンで録ろうよと話していたところだったのでした。



8trというのは好きなフォーマットで、僕が普段良く聴いているような70年代のロックのアルバムは8trで録音されたものが多い。
4や8trのレコーダーというのは、後の16や24というフォーマットよりも音が太いんですね。
AMPEXと3Mの未開封テープのストックが少しだけあるので、壊れたままになっている8trオープンを修理して是非とも録音してみたいものです。



近い将来、レコーディング・スタジオでリールが回っているのを見る事もなくなってしまうのかも知れない。
DATも使わなくなってしまったなぁ。





2008年6月8日日曜日

さか本そば店

土曜日



所用で下高井戸へ。ここの商店街は楽しい。





お昼ご飯を食べに、さか本そば店というお店へ。
そば屋というよりは大衆食堂といった雰囲気、中へ入ってみるとすごく広い。
店頭の食品サンプルを見て気になった「さか本丼」というのを注文する。



運ばれて来た丼は海老天と豚カツをたっぷりの玉ねぎと玉子でとじた所謂他人丼みたいな感じ。
量もたっぷりで大満足! そば屋の丼物は美味しいな。



とても気に入ってしまった僕は、夜になってもう一度さか本そば店へ。
ごちそうさま! と店を出ようとしたらお店のご主人からネーム入りタオルを頂いてしまった。
なんだかとても嬉しい気持ちになったのです。



そうそう、井の頭沿線の紫陽花がとてもきれいに咲いています。



2008年6月6日金曜日

唖蝉坊は生きている

高田渡の死を利用した便乗商売ばっかりでうんざりさせられることが多いけれど、こういうものが復刻されるのは嬉しい。

確かこのアルバムのことは高校生の頃に新譜ジャーナルの紹介記事で見た記憶がある。探してみたらすでに廃盤になっていて手に入れることが出来なかった。



ある日、渡さんちへ遊びに行った時に何の話の流れでそうなったのか、このレコードをかけてくれたことがありました。

「金々節」(確か小沢昭一さんが歌っていた)に合わせて ♪金だ金々〜金々金だ〜! と楽しそうに歌っていたのを今でも思い出します。



これは欲しいな。注文しよ。

未来へも口をつけたいのだ

高田渡のうたを良いと言う人に会った。しかし僕にはその人が高田渡から一番遠くにいるような気がしてならない。



高田渡はずっとスタイルを変えなかったなんていう人がよくいるけれど、それも僕は違うと思う。
渡さんは変わりたくて変わりたくて、今居る場所から少しでも遠くに行きたくて遠くに行きたくて、もがき続けた人だったんじゃないかと思う。あんなにお酒も飲んで……。



だから渡さんはこう歌うのでしょう。「酒が飲みたい夜は酒だけではない未来へも口をつけたいのだ」と。