先日の列福式、各報道でどんな風に取り上げられるのかなと注意して見ていたのですが、テレビのニュースでは取り上げられなかったのかな。
ネットではどうだろうと検索していたら、「殉教者は宗教弾圧者でもある」というブログ記事を見つけた。
この元ネタは読売新聞の九州版の記事だった。
こんなお粗末なものが四大新聞に掲載されてしまうわけか。
この記事からは、キリシタン、仏教、当時の領主と領民などという社会の関係は全く見て取れない。
史実に基づくものではなく、ただの個人的見解にしかなっていない。
キリシタンについての資料は日本にはほとんど残っていない。
各地のキリシタン史跡を巡ってみればすぐに分かることだ。
この国にとってキリシタンの歴史は都合の悪いことだらけだから、分からないように隠してしまったのだ。
世界的なイベントとも言える今回の列福式が、我が国の報道ではほとんど取り上げられなかったというのももっともなことなのでしょう。
画像は京都の小川牢屋敷跡地。
26聖人、今回列福された京都の殉教者が捕らえられたのはここの牢。
この画像からも葬り去られた歴史が垣間見えるではないか。