2012年12月6日木曜日

チープ・チーパーズのこと 2



 チーパーズを解散した頃のぼくはもっとRockしたくなっていた。新バンドの結成を画策して、ちくわぶや若林マリ子のバックサポートをやっていたドラム、パーカッション奏者の熊谷太輔、るーずぱんてぃのドラマー柿沼朋音、ハニワニバイシクルのギター、ボーカル大沼道魚たちとセッションを重ねたが、結局は形にならないまま頓挫してしまった。

 ある日ふと箪笥の肥やしになっていたナショナルのリゾネーター・ギターを弾いてみた。これだ!と思った。今までのギターの弾き方ではうまくいかなかったので、最初からやり直す必要があった。でも決してこれを手放すもんかと必死に練習を重ねた。いつの間にかナショナルは、ぼくの身体の一部のようになっていた。これでやっとチーパーズを卒業することが出来たと思った。

 ちょうどその頃だ、京都から出てきた藤井貴子に出会った。彼女の音楽に対する真摯な姿勢に感銘を受けたぼくは一緒に演奏することにした。彼女との演奏は高田渡とやれなかったこと、やり残したことをやらせて貰ってるような気がしているんです。今のぼくにとって大切な活動のひとつ。こんな風につらつらと書き連ねていると、いつまで経っても話が終らないな……その3につづくのだけは避けなければ。

 今年の5月5日に、長年歌わせてもらっているお店、稲生座でライブがあった。最初はベースの松枝、アコーディオンのくみこ、そしてぼくの3人でやるつもりだったのだが、ハーモニカの浅見安二郎さん、ギターの杉原も飛び入り参加してくれて、新旧チーパーズのメンバーが揃ってしまった。楽しいライブだった。
 その日のうちに、杉原からまたやろうよと提案があったが、ぼくは乗り気ではなかった。チーパーズを解散してから、どれだけ苦労してここまでやって来たと思ってるんだという思いがあった。また何年か経ったらねとぼくは答えたのだった。

 でも、その子供の日のライブは杉原の心の何かを動かしたんだな。彼はひとりで会場を見つけ、6年ぶりとなるチープ・チーパーズのライブを決めてきちゃった。その熱意に絆されたぼくはOKしてしまったのですよ。何より杉原が動いてくれたことが嬉しかった。だってブッキングも集客もギャラの交渉も、いつもひとりぼっちでやって来たからね。
 8月26日、千歳烏山のTUBOにて、そのチープ・チーパーズ・リユニオン・ライブは行われた。リユニオン・メンバーにはドラムの朋音ちゃんが参加、ゲストで貴子さんも出演してくれた。そしてなんと今度は貴子さんの心の何かを動かしたんだな。彼女はチーパーズをバックに歌いたいと言い出した。

 ぼくにはチーパーズをキャラメル・ママやザ・ラストショウ、センチメンタル・シティ・ロマンスのように、ソロのシンガーのバックサポートやプロデュース的なことをやれるような集団にしたいという思いがあった。実際、浅見安二郎、きよみとくみこ、須藤もん、寺田町、三上ゆうへいといったシンガーのサポートを務めて来た。だから実はチーパーズにはそういった側面もあるのです。

 今までの貴子さんは、いくらぼくが他のメンバーを入れてみないかと提案しても拒否し続けていた。だから今回は良いチャンスだなと思って、これまたOKしてしまったのですよ。藤井貴子 with チープ・チーパーズ・ライブは下記の日程にて行われることになりました。


●2012年12月13日(木)高円寺・稲生座

 杉並区高円寺北2-38-16 サニーマンション2F

 tel/03-3336-4480

 start/20:00

 charge/¥1500 + drink order


 藤井貴子 with Cheap Cheapers
(あおやぎとしひろ(g., mandlin, bouzouki)、杉原穂高(g.)、松枝秀生(b)、くみこ(acc)、柿沼朋音(dr.))

 共演:秋元圭一




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 これにてチープ・チーパーズはしばらく見納め。ぼくはチーパーズを拠点にして欲しくないのですよ。それぞれの場所でみんながやって来た事を持ち帰る場所にして欲しい。杉やんが前に話してくれた、新しいバンドもまだ観てないしね。杉やんが歌う「歩いて歩いて」をぼくは聴きたいのです。


2012年12月5日水曜日

チープ・チーパーズのこと 1





 その前身はAOYAGI楽団というバンドだった。ぼくが初めて結成したバンド。
メンバーは、ぼくが弾き語りをやっていた頃からよく手伝ってもらっていたハーモニカの浅見安二郎、ベースは多摩美の学生だった鶴田伸介。現在の彼は建築家として活躍している。そしてアコーディオンのくみことぼくの4人。

 伸介が大学を卒業(したんだっけ?)することになってバンドから脱退。そこでシバのバックでベースを弾いていた松枝秀生に声をかけて新しくバンドを結成することにした。確か鈴木こうも誘ったんだったかな。彼はぼくのギター教室の生徒で、当時まだ高校生だった。

 バンド名は、コミック作家のロバート・クラムが仲間達と組んでいたバンド、チープ・スーツ・セレナーダーズにあやかってチープ・チーパーズと名付けた。結成時のメンバーは浅見、松枝、鈴木、くみこ、ぼくの5人。1991年暮れのことだった。
 高田渡のバックサポートとチーパーズの活動で結構忙しかったな。自分のバンドでは全く収入にならなかったから(今現在もだけれど…)渡さんの仕事は有り難かった。
 しばらくしてベースの松枝が失踪。鈴木が進学で脱退。この頃ぼくはひどい鬱状態に陥り一年間バンド活動を休んだ。
こうして書いてて思い出したんだけど、ぼくの鬱はここから始まったんだなあ。

 そんな頃、大阪で知り合った飯沼哲がアメリカへギター製作を習いに行くという。無性にぼくもアメリカへ行きたくなって冷凍食品工場でバイトをして金を貯め、半月間アメリカ南部の旅に出た。
 帰国後やっと吹っ切れたぼくは音楽活動を再開。ギター製作をやるなら、ライブ現場を経験した方がいいよと、
東京へ越してきた飯沼と一緒にあちこち旅をしたのはこの頃。

 その後のチーパーズは、町田のエスニック雑貨屋チチカカで知り合ったパーカッション奏者の熊谷真一、クールスのサックス奏者、佐藤尚之さんに手伝ってもらう予定だったのが予定が合わなくなってしまい急遽紹介してもらった広瀬正道、ぼくらのライブを観に来てくれてとても感動したと言ってメンバーに加わったピアノの清野真理子(後に彼女は飯沼と結婚することになる)、進学が決まった鈴木が復帰し、鈴木の音楽仲間でブルーズ好きのお坊さん、寺谷英樹もメンバーに加わった。こんな風に
入れ替わり立ち代わり、メンバーが変わる度にサウンドも大きく変化した。
 寺谷はバンバンバザールのメンバーと知り合いだそうで、吉祥寺でストリートをやっていたバンバンの噂はぼくも聞いていた。そこで紹介してもらってジョイント・ライブを企画した。
その頃、
バンバンのボーカル、福島康之は、ジャイブやジャグ・バンドの枠で括られるのに嫌気がさしていたようで、解散を考えていたらしい。ベースの南一夫にこれからどうするの?と聞くと特に決まっていないと言うのでチーパーズに参加してもらうことにした。
 南が加わったことで、ジャグ・バンドや古いストリングス・バンドのようなサウンドが演れるようになり、ここで
チープ・スーツ・セレナーダーズのカバーを演奏して初心を果たす事ができたのでした。
そして数ヶ月が経ち、やっとバンドらしくなってきたなと思っていたら、バンバン再稼働ということになり、南はバンバンに復帰。同じ頃、寺谷脱退。鈴木はフランスへ留学。

 ある日、電車に乗っていた時だった。電車がどこかの駅に停車して、どこの駅だろうかと窓の外に目をやると、そこには失踪したはずのベーシスト松枝がいた。また一緒にやろうよと声をかけて松枝が復帰することになった。
 それからバンバンのギター奏者の杉原穂高がバンドを抜けるというので、良かったらうちでやらない?と誘って杉原もチーパーズへ。バンバンの初代メンバーのピアノ奏者、花野誉子も参加してくれた。
しばらくして、
クレンショークラブ・バンドというジャンプ・ブルースを演奏するバンドでドラムを叩いていた服部恒郎が加入。服部さんのお陰でやっとチーパーズは一人前のバンドになれたと今でも感謝している。一番充実していた時代。

 花野、服部が脱退。しばらく松枝、杉原、くみこ、あおやぎ、4人での活動が続く。しかし、杉原の仕事が忙しくなり、杉原不参加のライブが増えていった。杉原がいないのだからチーパーズと名乗るのは辞めようと「ブースカーズ」「青柳精肉店」など変名のライブ活動を続けた。

 2005年10月、杉原脱退。ぼくはチーパーズの活動を休止することにした。

 2006年に入って、せめて音だけでも残しておきたいという思いからチーパーズのレコーディングを始める。

 9月、ミニアルバム「Walkin' Walkin'」をリリース。
 11月、高円寺の稲生座、谷保のかけこみ亭にて発売記念ライブ。

 かけこみ亭でのライブを最後にチーパーズ解散。ライブ終演後、ぼくはメンバーの誰とも挨拶をしないまま別れた。(つづく)


 写真はCD「Walkin' Walkin'」ジャケットの別バージョン。


2012年10月26日金曜日

R.I.P. Hick





               Ramblin' Brownie Hick
             June, 1996 - October 15, 2012

 折々の出来事はTwitterやFacebookでお知らせしているので、ついついブログがご無沙汰になってしまった。チーパーズのライブのことや、バースデイ・ライブのことなど、少しづつ書いて行こうと思う。

 今月15日の朝、我が家の愛猫ヒックが死んだ。16歳、人間の年齢なら80歳になるらしい。
 家にやってきた日のこと、亡くなる日までのこと、その朝のこと…さっきから書いては消して、書いては消してを繰り返して、結局なにも書けない。

 ヒックが最後に小さな息をして逝ってしまったあと、目を閉じさせて、いつも寝ているような姿に手足を曲げてやった。
 お昼頃、ペットの葬儀屋に来てもらって火葬をお願いした。亡骸のそばに動物達の守護聖人、聖フランチェスコのご絵を置いた。

 その日の夜は英国のシンガー・ソングライター、ジョン・スミスの来日公演に行く予定になっていた。
二年前にプロモーションで来日したときにも演奏を聴きに行っていて、再来日を楽しみにしていたのだ。
 ジョンのライブとても良かった。改めて音楽って良いもんだなという気持ちを思い出させてくれた。


 写真はヒックが我が家にやって来た頃。


2012年9月18日火曜日

バースデイ・ライブ



 ぼくの誕生日のお祝いに、藤井貴子さん、柿沼朋音さん、くみこさんがバースデイ・ライブを企画してくれました。とても嬉しい!
 スペシャル・ゲストはシバさん!
 可愛いチラシは藤井貴子さんがつくってくれました。

10/19(金)高円寺 稲生座
東京都杉並区高円寺北2-38-16 サニーマンション2F
PHONE:03(3336)4480
20:00 start
ライブチャージ:¥1500 + 要オーダー

出演:
あおやぎバンド
あおやぎとしひろ (vocal, reso-phonic guitar, mandolin, Irish bouzouki)
松枝秀生 (bass)
くみこ (accordion)
柿沼朋音 (drums)

るーずぱんてぃ
都克裕 (vocal, guitar)
柿沼朋音 (drums)

藤井貴子 (vocal, moutain dulcimer)

Special guest
シバ (vocal, guitar, blues harp)




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2012年8月10日金曜日

パソコン直りました

 半月前、突然起動しなくなってしまったパソコン(まぁパソコンが壊れるときはいつもそんなものです)ですが、近所にMacを修理してくれるお店「PCフレンズ」を発見!
 ロジックボードの交換になることは明らかだったので、数日はかかるだろうなと思っていたのですが、持ち込み後、一時間もかからないうちに直して下さいました。国立にあるPCフレンズさんに感謝!



 一晩かかって、ソフトやプラグインの再認証を済ませ、やっと元の状態に戻りました。メール等も大丈夫!
熱暴走に気をつけながら、まだまだこのMac使い倒します!



チープ・チーパーズ・リユニオン・ライブ



 今年の春、5月5日の子供の日に、高円寺の稲生座でライブがありました。当初は、ベースの松枝、アコーディオンのくみこ、ぼくの3人で演奏する予定だったのですが、当日になってみると、ハーモニカの浅見安二郎さん、ギターの杉原も駆けつけてくれて、総勢5名での演奏になりました。
 いま思い返しても、あの夜はとても楽しいライブだった。最後のメンバー紹介の時、ぼくは思わず「チープ・チーパーズ!」と叫んでいました。

 チーパーズは、ぼくの中で終っていました。バンドをやっていたはずなのに、いつもひとりぼっちだった。辛い思い出の方が多いです。
 子供の日のライブの打ち上げで、杉原が「年に何回か一緒にやりたいね」と言って来た時にも、ぼくは「5、6年に1回でいいよ」と返事しました。
 しかし、あの夜のライブは、彼の心を強く動かすものがあったようで、杉原は一人で会場をおさえ、出演を決めてきてしまったのです。ぼくは何だかそれがとても嬉しくって、「よし!やろう!」と答えたのです。

 6年ぶり!今月26日(日)、チープ・チーパーズ・リユニオン・ライブを千歳烏山のTUBOにて行います。
同窓会ライブなんかじゃありません!現在進行形のチーパーズ・ライブにどうぞお越し下さい!

 藤井貴子さんが素敵なチラシを作ってくれました。当日はゲストで出演してくれます。


8月26日(日)千歳烏山 TUBO
東京都世田谷区南烏山6-8-7楽多ビル2F
PHONE:03-5313-8151
18:00開場  18:30開演
チャージ 1500円(要ドリンクオーダー)


Cheap Cheapers Reunion
あおやぎとしひろ: vocal, guitar
松枝秀生: vocal, bass
杉原穂高: vocal, guitar
くみこ: accordion
柿沼朋音: drums

ゲスト: 藤井貴子



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2012年7月21日土曜日

緊急のお知らせ

パソコンが壊れてしまいました。先立つものがありませんので、新規購入というわけにもいかず。

ホームページ及びBlogの更新ができません。メールを受信することもできませんので、当分の間、一切のインターネット業務を停止します。
CDの販売はライブ会場のみとなりますので、ご了承下さい。

ライブ情報などは、TwitterやFacebookにてお知らせしております。

2012年7月3日火曜日

Tuna and Sardine



 昨夜の稲生座ライブへお越しいただいたみなさまありがとうございました。

 ステージが始まったのは、ちょうど午後9時過ぎ、福井県の大飯原発再稼働が始まった時間。
 ライブのスタートに高田渡さんの「鮪に鰯」という歌をうたうことにしました。ぼくが歌ったのは、絵本作家でミュージシャンの長谷川集平さんが、歌詞の「ビキニの灰」を「原発の灰」に替えた「鮪に鰯」原発バージョン。


 SoundCloudにライブ音源をアップしました。





集平さんの「鮪に鰯」(原発バージョン)





2012年6月25日月曜日

7月ライブのお知らせ

 7月1日に高円寺の稲生座にてライブを行います。あおやぎとしひろ & くみこのデュオで演奏します。みなさまどうぞお運び下さい。



7/1(日)高円寺 稲生座
東京都杉並区高円寺北2-38-16 サニーマンション2F
PHONE:03(3336)4480
20:00 start
ライブチャージ:¥1500 + 要オーダー
出演:あおやぎとしひろ (vocal, reso-phonic guitar)  くみこ(accordion) 、他1組




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2012年4月19日木曜日

こどもの日

 5月5日、こどもの日に高円寺の稲生座にてライブを行います。
 久しぶりにベースのえだぼーと三人で演奏します。みなさまどうぞお運び下さい。



5/5(土)高円寺 稲生座
東京都杉並区高円寺北2-38-16 サニーマンション2F
PHONE:03(3336)4480
20:00 start
ライブチャージ:¥1500 + 要オーダー
出演:あおやぎとしひろ (vocal, reso-phonic guitar)  松枝秀生(bass) くみこ(accordion) 他1組




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 同じ日、藤井貴子ライブが彼女の故郷、京都で行われます。るーずぱんてぃとのジョイントライブです。詳細はコチラ!



2012年4月18日水曜日

大人の縁日



 チェッカーボード・ライブへお越し下さったみなさまありがとうございました。ぼくは30年くらい前に何度か出演させてもらったことがあります。当時はギャングスターというお店でした。
 そう……あの頃、料理人の修行をしていた水上さんにサポートをお願いして二人で活動していたんだ。彼は故郷の北海道に帰って料理人を続けていると聞いたのだけれど、元気にしているだろうか。水上さんの紹介で、メジャーデビュー前のたまのメンバーと一緒に呑んだのも阿佐ヶ谷だったなあ。三鷹台のアパートから毎晩のように阿佐ヶ谷に通っていた。

 ライブ当日、チェッカーボードのある阿佐ヶ谷一番街では「大人の縁日」が開かれていて、通りには出店が連なっていました。思わず一軒のお店に腰を下ろし生ビールを一杯いただいてしまった。

 ライブはリハーサルなしの、ぶっつけ本番。うなぎの寝床のようなカウンターだけの店内にギュウギュウのお客さん。出演者もお客さんも一緒になって、和気あいあいとしたライブでした。たまにはこんなライブも良いよね。

 写真はライブ終演後に藤井貴子さんが描いてくれたチラシを再現してみました。


2012年4月15日日曜日

加藤喜一 with くみこ



 もう半月も前のことになってしまいましたが、飯田橋RAMLAにて行われた、加藤喜一 with くみこライブへお越し下さったみなさまありがとうございます。会場には初めてアコーディオンの生演奏を聴いたという方も。

 終演後、「アコーディオンって意外とブルースに合うんだね」という感想も聞かれました。

 アメリカのルイジアナにはクレオールの人達が演奏するザディコ(Zydeco)というアコーディオン音楽があります。ザディコはフランス系住民によって演奏されるケイジャン(Cajun)音楽がルーツ。ケイジャンは2ステップやワルツなどのダンス音楽が中心ですが、クレオールの人達は当時流行していたR&Bやブルースのスタイルを取り入れ、ザディコと呼ばれる音楽を演奏するようになりました。参考までに、ぼくの大好きな、故クリフトン・シェニエ(Clifton Chenier)を紹介しておきます。




 RAMLAライブは暫くお休みになるそうですが、近日中に、喜一 with くみこのライブが予定されています。決定次第お知らせします。


 写真はリハーサル中にパチリ。


2012年3月3日土曜日

Don't Know Why

昨年の12月28日に飯田橋のRAMLAにて行われた、加藤喜一さんとのステージの動画が公開されています。

演奏しているのはノラ・ジョーンズのカバー、Don't Know Why。

いつもはこの曲でギターを弾いて弾いていたのですが、この日はマンドリンを弾いてます。

最初、コード進行がなかなかつかめず苦労しました。こんな機会でもなきゃまず演奏しない曲ですね。








加藤喜一 (vocal, acoustic guitar, blues harp)

藤井貴子 (vocal)

あおやぎとしひろ (flat mandolin)



喜一さんのサイトで当日のセットリストが掲載されています。



2012年3月1日木曜日

Twitterを再開しました

長谷川集平さんがTwitterを始められた。
集平さんは以前にTwitterを見ていると、みんなの寝言を聞かされているようだと発言されてた。
そんな集平さんがTwitterを始めたなんて一大事!どんな風に展開していくのか楽しみです。
ぼくもTwitterを再開してみました。以前とは違う使い方ができるといいな。



八尾の若ごぼう



 写真は大阪の実家から送られてきた「八尾若ごぼう」。八尾の名産品だとのこと。
ぼくが生まれ育った南高安地区で生産されているらしいのですが、初めて知りました。
灰汁抜きが少し面倒だけど、根っこだけではなく、葉、茎、丸ごと食べられる若ごぼう、とても美味しかったです。

 しかし、本当に知らないことだらけだ。大阪には18まで住んでいたけれど、地名なんかよく知らない。
車はまだ乗らない年齢だったから道路なんて全く分からないし、それどころか生まれ育った八尾のこともまるで知らない。
数年前に八尾が河内キリシタンの中心地だったことを知り、いつも遊んでいたような場所にあった遺跡を巡礼してまわったことがあります。
東京に住んで、もうすぐ30年。行動範囲は狭く、やっぱり知らないことだらけ。

 明日、高円寺の稲生座にてライブを行います。
みなさまどうぞお運び下さい!

3/1(木)高円寺 稲生座
東京都杉並区高円寺北2-38-16 サニーマンション2F
PHONE:03(3336)4480
20:00 start
ライブチャージ:¥1500 + 要オーダー
出演:あおやぎとしひろ (vocal, reso-phonic guitar) 、くみこ(accordion)、他1組



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そして翌日2日(金)は秋葉原のDRESS AKIBA HALLにて藤井貴子ライブ。
あおやぎ(Reso-Phonic Guitar, Irish Bouzouki)がバックサポートで参加します。


3月2日(金)秋葉原 DRESS AKIBA HALL
東京都千代田区神田佐久間町1-21 山傳京楽ビルB1F
PHONE:03-3255-1790
19:00 start
ライブチャージ:前売り¥1500 当日¥1800(+1ドリンクオーダー)
共演:らら美、竹田さやこ、音心



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2012年1月26日木曜日

雪の吉祥寺



 月曜日のMANDA-LA2ライブへお越し下さったみなさまありがとうございました。
出番が終わって外に出てみたら雪が積もっていました。
 こんなに美しい雪も放射能に汚染されているのだなあと思うと、何とも腹立たしい気持ちになってしまった。降ってくる雪は大丈夫だと書いてあるのを見たけれど本当なのかな?

 MANDA-LA2は今年で25周年なのだそうだ。ぼくは高田渡さんのバックサポートや、長谷川集平さんのライブにゲストで呼んで頂いたり、オープン当時から出演させてもらっています。
思い返してみれば恥ずかしいことばかりですが、25年かあ…と思うと感慨深いものがありますね。
当時のことはいつかまたゆっくり書いてみたいと思ってます。

 最近、貴子さんとのライブのときには、RODEのコンデンサーマイク NT3を持参しています。
 リゾネーターギターの場合、Fホール、リゾネーター、テイルピース等、場所によってサウンドが全然異なってくるので、ピンポイントでマイクセッティングされてもダメなんです。
 殆どのライブハウスで使用されているのはSHUREのダイナミック・マイクのSM58か57です。最近ではBETAを置いてるお店もあります。57ならまだ良いのですが、58やBETAをセッティングされた時は最悪です。ぼくの印象だと、58はやはりボーカルマイクだし、BETAは指向性が狭いのでリゾネーター・ギターには合わないと思う。

 リゾネーター・ギター奏者のボブ・ブロズマンがステージでもコンデンサー・マイクを使っていると書いていたのを思い出して、昨年10月のDRESS AKIBA HALLの時に試してみたらとても良かった。PAの下田さんにも「このマイク良いですよ!」と太鼓判を押してもらったので安心して使うことができます。MANDA-LA2の時もとても良い感じで演奏することができました。

 ブロズマンやデヴィッド・グリスマンはNeumannのKM84をステージで使っているそうなのですが、あんな高価なマイク、もし持ってても怖くてステージで使おうなんて思わないですね。その点RODEなら比較的安価ですから試しに使ってみるのにもお薦めです。


2012年1月8日日曜日

Facebook始めました

くみこがFacebookを始めました。
写真などを少しづつアップしています。どうぞアクセスしてみて下さい。



ハッピーニューイヤーブルース

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
しかし、明けたとは言うものの、今年も一筋縄では行かぬ年になりそうですな。何より福島原発4号機が心配だ…この国はどこへ向かおうとしているのだろう。



昨年一年はまるで失語症になったようだった、正直どうしたらいいのかさっぱり分からなかった。そんなぼくにとって、日本のカトリック司教団が出した原発全面廃止の声明は大きな励みになりました。





2011年はあまり音楽を聴く気持ちになれなかった。そんな中でも良く聴いたのは、ギリアン・ウェルチの8年ぶりの新譜「The Harrow & The Harvest」。彼女の歌はどんどん研ぎすまされていくなあ。藤井貴子さんに教えて貰ったジューン・テイバーの「Ashore」
も同じ印象だ。
近年とても精力的なライ・クーダーの新作「Pull Up Some Dust and Sit Down」
も素晴らしかった。ジョン・リー・フッカーを大統領にと歌うライのなりきりぶりには驚かされた。
中川五郎さんに教えていただいたザ・ロー・アンセムの「Smart Flesh」
は何度も聴きました。祈りのような歌。いま一番ライブを観てみたいバンドです。

長谷川集平さんの新作絵本『小さなよっつの雪だるま』がとても素敵でした。
映画は一本も観ませんでした。