2009年3月23日月曜日

横浜写真

東京ミッドタウンの中にあるFUJIFILM SQUAREの2階 FUJIFILM PHOTO MUSEUMで開催されている「日本を紹介した"横浜写真"アルバム 〜幕末から明治にかけて写した各地の記録写真〜」展に行って来ました。
サイトにある説明を転載しますと横浜写真とは以下のようなもの。



「横浜写真」アルバム
徳川幕府の鎖国政策が解かれた後、多くの外国人が日本に来訪しました。幕末から明治時代の初期にかけて、日本各地の風景や風俗が多数撮影され、日本での見聞を収めた写真を「横浜写真」と呼び、外国人が帰国時の土産用や輸出品として販売されていました。アルバムは蒔絵を表紙にした豪華な装丁の写真帖で、四つ切判の写真が台紙張りされています。写真の多くは鶏卵紙写真プリントで、絵師による彩色が薄く加えられています。



パネル展示されているものは複製ですが美しいものでした。凹みになった狭い壁面に展示されていて、見ているぼくらの背中の方から光が照らされているので、自分や隣で見ている人の体が影になり見にくくて仕方がありませんでした。一面に枚数を展示し過ぎで一番下の写真はしゃがんで見なくちゃいけなかった。



港町の長崎、神戸、横浜、函館や大阪、京都の繁華街、各地の神社仏閣などの風景写真も興味深いものでしたが、やはり人物写真の方に興味をひかれます。でもよく見てると何だか変なことに気づきます。

例えば当時の日本にはまだ食卓(卓袱台)がありませんからお膳で食事をしていました。お膳は各自に一膳です。しかし横浜写真では一つのお膳をみんなで囲んで食事をしています。
他にも、なんとセミヌードの女性たちが風呂に入っている写真があります。当時の日本女性がセミヌードでというのにも驚かされましたが、この写真もよく見ていると何だか変で、風呂桶に焚き口がついていて火吹き竹で湯を沸かす女性も一緒に写っているのですが風呂桶に直接焚き口がついているはずがありません。
どうもこれらの写真はセットを組んで撮影されているようなのです。どう見ても不自然ですが当時の日本の暮らしを記録する意味で残されたのでしょう。
月琴や琴を弾く女性の写真など音楽に関するものもいくつかありました。ガラスケースの中に数点、本物の写真やアルバムも展示されています。表紙の蒔絵がすごかった。



このミュージアム内には沢山のアンティークカメラ展示されていて、写真の歴史についても学べるようになっていてこちらも興味深い。また平日にゆっくり行ってみたいと思います。



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