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2010年10月7日木曜日

ぼくの古いマンドリン

先週壊れてしまったマンドリン、何とか弾けるようにしました。
割れてしまった表板はニカワで接着して、少し欠けて木地が出てしまっていたので着色しました。
ボロボロになっていたフレットは擦り合わせで何とか修復。
実は長年弾き続けてきた楽器なので、フレットはかなりすり減っていたのでした。
擦り合わせをやったことでかえって音が良くなりました。
指板の打痕や、削れてえぐれてしまったバインディングは今回修理できなかったので、いずれフレット交換する時が来たら修理しようと思っています。





ぼくの古いマンドリン、Blue BellのF-8は発売当時としてはそんなに高価な機種ではありませんでしたが、富士弦楽器の名匠、小坂部安雄さんの手によるものです。
Blue Bellのマンドリンは小坂部さんが一台づつハンドメイドで制作していました。現在ならとても高価なものになることでしょう。
このマンドリンは上京してすぐにJR三鷹駅前にあった三鷹楽器で購入しました。
現在所有している楽器の中で一番長い付き合い。
手に入れた頃、A(ティアドロップ)タイプのマンドリンが好みだった高田渡さんに「渦巻きなんかついてるマンドリン買っちゃって」とよく嫌みを言われたものです。
最近ではあまり演奏することがなくなってしまいましたがチーパーズの時にはいつも弾いていたし、シバさんや、須藤もんさんのレコーディングで弾いたのもこのマンドリンです。
いつかGibsonのマンドリンを手に入れたいなと思っていますが、この思い出深いマンドリンを手放すことはきっとないでしょう。



2009年5月15日金曜日

ペグのメンテナンス

週末のライブまでにやっておかなければならないことがあった。

それは愛用のNational Triolianに取り付けてあるペグのメンテナンス。



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上の画像はもともとTriolianに付いていたペグです。
たぶんオリジナル・ペグのはずで、先日お会いしたドンさんによるとKluson製ではないかなとのこと。
ぼくのTriolianは1932か33年につくられたものだと思うので既に80年近く使われてきたことになるわけですね。
しばらくはこのペグのまま使っていたのですが、ライブでガンガン使い始めたらガタガタになってしまいました。そんなわけで一年半前くらいだっけな、交換したペグがこちら↓





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このペグはNational社から発売されているもので、現行モデルにも取り付けられています。
でもこのペグ良くないです。一年も経たない内にギアが駄目になりました。
見た目はビンテージ風でいいのですが、精度はエコノミークラス程度です。
ドンさんに聞くところによると、このペグは日本製だそうですが……。

オープン・ギアー・タイプのペグを使うならWaverlyを使って欲しいとお願いしました。
ドンさんはギターの価格が高くなってしまうよと言ってましたが、多少価格が上がったとしても精度の良いペグがついている方が良いと思うとぼくは答えました。



ドンさんにペグの調子が良くないことを伝えると、一度試してみて欲しいとメンテナンス方法を教えて貰いました。
他のオープンバック・ペグを使っている人にも参考になると思うので記載しておきます。

1.ギアに少量のラビング・コンパウンド(研磨材の入った歯磨き粉でも可とのこと)を付け、ストリングワインダーなどを使ってギアを高速に回転させる。



2.コンパウンドがギアに行き渡ったら、きれいに拭き取り、機械油を付ける。



ラビング・コンパウンドを使うのがミソですね。
試してみたところ、カクンカクンと歯飛びしたようになっていたギアがスムーズに回るようになりました。
ドンさんありがとう!
でもやはり精度が良くないので、近いうちにWaverlyに交換することになるでしょう。



2009年4月26日日曜日

ドンさん

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ライブでも時々お話しますが、ぼくが愛用しているイエローグリーンのギターは1930年代につくられたNational社のTriolianです。見た目では分かりづらいかも知れませんがボディの材質は鉄です。重いので大変ですが、その独特のサウンドは他では得られないものです。
Nationalのギターは音を大きくする為に特殊な構造になっていてボディの中にリゾネーターと呼ばれるアルミ製のコーンが入っています。
当時、ハワイアン、ジャズ、ブルースなどの演奏者はこぞってNationalを使いましたが、エレクトリック・ギターが発明されるとその需要は減り、40年代初頭にあえなく倒産してしまいます。



しかし80年代になり、忘れ去られてしまっていたNationalが突如として復活します。
復活させた人物はドナルド・ヤングとマクレガー・ゲインズの二人。
Dobro社で働いていた二人は修理で持ち込まれるNationalギターに興味を持ち復刻しようと思ったのだそうだ。
そんなドナルド・ヤングさんがこの度来日されお会いできることになりました。
日本人のプレーヤーとしての意見を聞かせて欲しいとのことで、現在生産されているNationalについての要望をたくさんお話して来ました。





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ぼくのTriolianをチェックするドンさん。
後ろに見えるDelphiと共にグッド・コンディションとのお墨付き。


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ドンさんはとても紳士的。
楽器のメンテナンス方法や色々と興味深いお話を聞くことが出来ました。
いつか工房を訪ねてギターをオーダーしたいものです。


2008年10月3日金曜日

Weissenborn

081002_210年前にはこんなギターを所有していたことがあります。オリジナルのWeissenborn Type1です。とても乾いた良い音でした。



ステージでは滅多に披露することがありませんけれども、実はスライド・ギターも弾きます。ただ何故か歌いながら弾けないのですね…。
ボトル・ネックは今でも弾いていますがラップスタイルはバーのスラントがどうしても上達しなかったので諦めてしまいました。
そんなわけでWeissenbornも何台か所有していたエレクトリックのラップ・スティールもOahu社のを一台だけ残して手放してしまった。



昨夜のJeff Langのラップ・スティールギターの演奏とても素晴らしかったです。同様にアコースティックのラップ・スティールギターを演奏するDavid LindleyBob Brozmanのずっと先を行ってるように思いました。
あんなすごいのを見ちゃうとラップ・スティールギターまた挑戦してみたくなってしまいます。



2008年8月9日土曜日

Jeff Langのギター

これが昨日書いたJeff Lang愛用の樹脂製のギター。レゾグラスというシリーズでリゾネーター以外にエレクトリック・ギターも販売されていた。この映像では素の音のようですね。







このギターって軽いんだろうか。もし軽いなら持ち運びにいいなあ。ポコポコしたサウンドも面白い。



もうひとつJeff Langの映像を。弾いてるギターがとても興味深い。

ガット復弦で指板はフレットレスになっている。イスラムの弦楽器ウードみたいな音だ。





2008年8月8日金曜日

コンタクトマイク

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ここしばらく小さな会場が多かったので普通にマイクをたてて演奏していたのだけれど、17日は久しぶりに大きな音が出せそうなので、心機一転、愛用のギターTriolianのピックアップ・システムを改造してみることにしました。





僕はTriolian以外にDelphiというモデルのリゾネーター・ギターも弾いていて、そちらにはLACEのDOBRO
SENSORというマグネット・ピックアップとMcINTYREのAcoustic
Featherのリゾネーター用のピエゾ・ピックアップが取り付けてあって、その二つをミックスして音を作っている。
けれどもLACEのピックアップの音がいまいちで納得のいくサウンドにならない。McINTYREもピエゾとしては悪くないんだけれど僕の好みではなかった。McINTYREは柔らかい音。僕はもっとハードなサウンドが欲しい。
そう言えば以前のブログ記事でNationalが出したNational Reso-Phonic Hot-Plateというピックアップ・システムを紹介したけれど、残念ながらまだ試せていない。



愛用のTriolianにはBarcus-BerryのDobro用マグネット・ピックアップがマウントしてある。僕はBarcus-BerryのDobro用マグネット・ピックアップのサウンドをかなり気に入っていて、出来ればこれをもう一つ手に入れられればなあと思っているのだけれど生産中止で現在は作られていない。中古でいいのでどこかで見かけたらご一報下さい。



そんなわけでBarcus-Berryにはかなり満足しているのだけれども、欲を言えばもう少し膨らみが欲しい。そこでBarcus-Berryと何かをミックスすることを考えるわけなのですが、McINTYREじゃ駄目だし、確かFishmanにもリゾネーター用ピックアップがあったはずだけどあれはビスケット・ブリッジの裏にネジ止めする方式なのでコーンの響きはほとんど拾わないだろうと思う。



そんなことを半年ほどうだうだと考えていたら、今年の二月に来日したJeff Lang(オーストラリアのミュージシャン。Chris Whitleyとの共作アルバムも出ています)のインタビュー記事をたまたま見かけた。
彼はSuproなどのグラスファイバーで出来たリゾネーター・ギターを演奏するのですが、記事には使用機材が載っていて、ボディの中にコンタクトマイクを内蔵しているのだと書いてあった。それとLACEのマグネット・ピックアップ(JeffもLACEが良くないので別のものを探していると言ってました)をミックスして出力しているらしい。
You Tubeで演奏を見ても良いサウンドだったので、僕も彼が使っているSHUREのSM11-CNというコンタクトマイクを試してみることにしました。トップの画像のマイクがそれです。

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何度も取り付け場所や角度を変えて試してみましたが上の写真のポイントが一番バランスが良かった。
LACE+McINTYREよりぐんとぶ厚いサウンドになりました。アコースティック・ギターやダルシマーでもテストしてみたのですが、かなり使えそうです。
コンタクト・マイクは小型にする必要がある為にコンデンサー・マイクの形式が多いのですがSM11-CNはダイナミック・マイクなので電源の心配もないし、コンデンサー・マイクと違い丈夫なのでラフに取り扱っても安心。



17日が楽しみだなあ!早く大きな音を出したいぞ!



2008年7月31日木曜日

ダルシマー考

以前にも簡単にマウンテン・ダルシマーという楽器について書きましたが、久しぶりに『アイリッシュ・ソウルを求めて』という本(良書です!)を読み返しているとダルシマーについての詳しい記実がありました。



それはジーン・リッチーによって書かれたもので、マウンテン・ダルシマーは17世紀ドイツの楽器 Scheitholt を祖先とし、これから派生したノルウェイの Langeliek、フランスの Epinette des Vosges、オランダの Humle のそれぞれの要素が混合して出来た。チューニングや爪(所謂ピック類のこと)を用いて演奏する方法はノルウェイから、爪に鳥の羽根を使うのはフランス流、ボディの形状はオランダの楽器に似ているとある。アメリカに渡って来た移民の記憶の中の伝統楽器が混合されマウンテン・ダルシマーになったのだろうということだ。



以前の記事に僕はツィターという楽器がダルシマーの原型だろうと言われていると書いた。ツィターは映画『第三の男』のテーマ曲に用いられたことで有名な楽器。先に挙げた楽器がどんなものなのかは良く分かりませんが、きっとこれらはツィターと同じように弦を弾いて音を出す撥弦楽器なのでしょう。
ダルシマーにはハンマード・ダルシマーと呼ばれるものもあり、その名が表すように木の棒のスティックなどで弦を叩き演奏します。ハンガリーあたりで演奏されるツィンバロン、イランのサントゥール中国の揚琴なども同類の楽器。
ハンマード・ダルシマーの紹介文にもよくツィターが元にと書かれていますが、形こそ似てはいるものの、撥弦楽器のツィターと、弦を叩くことで音を出す打弦楽器であるハンマード・ダルシマーは別の系譜のように思えます。



『アイリッシュ・ソウルを求めて』の注釈によるとマウンテン・ダルシマーという楽器はケンタッキー州バースのJ・エドワード・トーマスという人が初めて作ったと言われているらしい。それがいつの時代だったのかの記載はない。1922年生まれのジーン・リッチーが子供だった頃、彼女の住んでいた地域に楽器はなかったと言う。歌はアイルランドや英国の伝統的な歌唱法と同じく旋律主体の無伴奏で歌われた。マウンテン・ダルシマーが一般に知られるようになるのは1950年代になってからのこと。



2008年5月16日金曜日

ダルシマー制作の日々 2


 やっと晴れたので今日は朝からダルシマーの塗装をしました。
7〜10日くらい乾燥させて、研磨、艶出し。その後、ペグなどのパーツを組み込めば完成です。

 今回はトーン・ホールも凝ってみました。上がクロス、下がFハート。初めての割にはうまくいったと思います。
 トーン・ホールの作業は藤井貴子さんが頑張りました。糸鋸で大まかにカットして、ヤスリと小刀で仕上げました。

 さて、前回のお話の続き。

 製作過程を撮影した画像を取り込んでおこうとパソコンを立ち上げると何だか調子が変なのである。仕方なく再起動するとそのまま立ち上がらなくなってしまった。
 ハードディスクドライブのクラッシュ…。そろそろヤバそうだなぁと思っていたのだ。
ダルシマーと同時進行で藤井貴子さんのレコーディングもやっているので、何としても復旧させなくてはと徹夜の修復作業。
 修復ソフトをかけたり、バックアップを取ったりしている間はじっとモニターを見ていても仕方ありませんから、その間にダルシマーの作業を続けました。

 夜になって、朝に接着したバック板の仕上がりを確認してみると。
なんてこったい!ヘッドとバック板の接着部分に2ミリ程度の隙間が、しかも斜めにずれている。どうもクランプで締め付けたときにずれてしまったらしい。
 パソコンの徹夜復旧作業で疲れていたのでしょう、明らかなチェックミス。きちんと休んで体調を整えてからやるべきでした。反省!演奏するのにはこのままでも差し支えなかったのですが、どうしても納得がいかなかったので貼り直すことに。


 一度接着した板はスチーム・アイロンで湿気と熱を加えながら少しづつ剥がしていく。


 後少しという所で


 「パキッ…」


 板が割れた。


 一時は材を取り寄せようかとも考えましたが、いや、このまま行こう!と決心して割れを修理しました。
 出来た隙間もきれいに埋めたので色を塗ってしまえば分からないくらいなのですが、チェリー材のきれいな木目を活かしたかったのでクリアー仕上げにしました。

 下の画像がバック板の割れた箇所。真ん中辺りに筋があるのが分かりますか?


 28日の藤井貴子さんのライブには何とかお披露目出来るんじゃないかなと思います。どんな音が出るか楽しみです。

 そうそう、Macは何とか復旧出来たのですがその数日後、完全に壊れてしまいました。
電源装置が壊れたようです。スイッチが全く入りません。
 仕方ないので近所にある中古電化製品を扱うお店で中古Macを購入しました。何世代も前の古いものですが、今まで使ってたMacよりCPU速度が倍になったのでサクサクです!


2008年5月10日土曜日

ダルシマー制作の日々


 画像は現在制作中の二台目のダルシマー。実際にはすでにボディが完成しており、今日から塗装に入りました。しばらくお天気が悪いみたいなので一時中断です。

 今回は一台目のダルシマーを作ったときに気がついた事や、思いついたアイディアを色々と取り入れてみました。
 しかしとても苦労しておりまして…。と言うのも、まず送られて来たキットのサイド板に割れがあり、(輸送中に割れたのだと思いますが)わざわざアメリカに送り返すのも面倒なので修復しました。
 次にサイド板にヘッドを接着しようとするとサイズが合っていない。これは明らかにメーカーの採寸ミス。溝を自分で削り直さなくてはいけなくなった。


 何とかヘッドを取り付け、トップ板と指板を接着。ここまではまだ順調に進んでいました。バック板を取り付けようと仮組してみると、サイズが足りないではありませんか!
 実は前作の時もギリギリのサイズしかなかったのですが、何とか間に合わせたのでした。
 今回の材は更に寸足らずの為、このままでは接着不可能です。仕方ないので簡易的な枠を作り、ボディを変形させ縮めることにしました。(一番上の画像)

 僕が制作しているのはアメリカのFolkcraft Instruments社のキットです。もしこのメーカーのキットを制作しようと思われる方がいらっしゃいましたら、型枠を作った方が良いと思われます。ご参考までに。

 そしてこの後、更に大変な事態が…。(次回に続く)

2008年5月1日木曜日

National Reso-Phonic Hot-Plate

リゾネーター・ギター好きな人もここを覗いて下さってるようですね。
さっきNational社のサイトを見ていたらこんな新商品が出ていました!

 リゾネーター・ギター奏者のみなさんピックアップには苦労してますからね。National社良く出してくれました!
 この位置なら弦高も大丈夫でしょう。弾く時にじゃまにもならないしね。最初からボリュームとトーンも付いているし、ちょっと加工すればピエゾとのミックスも出来そうです。

 価格は395ドル。ちょっとお高いですけれど、試してみたいなぁ…。